2013年1月14日月曜日

「吉原芸術大サービス」に決定!

前回のブログで「吉原現代芸術祭(仮」となっていたイベントのタイトルが決定しました!


「吉原芸術大サービス ー線の上で踊るー」ですっ!


 吉原は現在の台東区千束付近にあった地域で、江戸時代幕府に認められた遊廓として日本中に知られていた場所です。そこで暮らす遊女たちは厳しいルールの元に置かれ物理的にも堀で囲まれていたので、そこから一度も出ることなく一生を終える人がいるほどの特殊な地域でした。そのことによって吉原は単なる売春街の域を超え、新しいファッションや芸能を生み出す「文化の発信地」となり、時代が移ったのちも政府からいわゆる「赤線」地帯として定められ、今では、ソープランドが立ち並ぶ町として知られています。

 そこで私たちはキーワードとして「線」というイメージをもち「この地だからこそ発展した文化(空間的な線)、その変遷が未来にむけてどう変化するのか(時間的な線)。その予見となるような芸術祭」にしたいと思いました。

 しかし若い私たちに相応しいのは、地図や年表の上に達観して線を引く行為ではなく、吉原の「線」のイメージをもっと主観的なものとして捉える事でした。この地で出会った人々の顔を思い浮かべながら、視線をぐっと地上レベルまで落とし(ここで思い出されるのは、神社に壁画を奉納することをはじめ、喫茶店に何度も通って行きつけの店をつくることであり、昔からここに住んでいる方々と一杯やることであり……)、芸術家としてここで作品を発表することだと。


そんな事を何べんもアトリエで話し、このタイトルに行き着きました。
みなさんも是非いらして、私たちと一緒に線の上で踊りましょ!
現代美術だけでなく吉原や浅草に残る伝統芸能もご覧になれますよー!


パフォーマンス作品のタイムテーブルを組んでいる一平さん
㊙の書類が写っちゃった・・・


それでは次回あたりから参加アーティストを発表していきたいと思います。
お楽しみに。

「吉原芸術大サービス ー線の上で踊るー」
会期:3/3(日)~3/10(日)
開催時間:11:00~19:00
場所:吉原弁財天及び周辺地域(台東区千束4丁目周辺)

助成:台東区芸術文化支援制度

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